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栃山頭首工・制水門の概要
2020年4月23日

  栃山頭首工・制水門は静岡県の中央部に位置し県内でも有数の規模を誇る大井川用水の一部となる施設です。この両施設は隣接しており、大津谷川を堰き止めるように設置されているのが栃山頭首工で、その頭首工から少し上流の大津谷川の左岸に設置されているのが制水門です。栃山頭首工は、志太榛幹線に農業用水を取り入れるための施設で、旧施設(昭和26~29年建設)の老朽化に伴い平成20年度に国営大井川用水農業水利事業により改築されています。
  現地には、頭首工や旧施設の説明板が設置されています。制水門は、大津谷川と栃山川の水量調整を行うため、昭和5年に完成したコンクリート造りの施設です。
 また、この制水門は、大津谷川から流れてくる水を栃山川に分水しており、分水した水は、この栃山川の下流域に広がる農地の農業用水として利用されています。
 なお、この施設は昭和51年度に水門ゲート等の改修整備が行われています。栃山頭首工や制水門を流れる用水は、上流の大井川用水により取水され、伊太谷川等を経て,当該施設がある大津谷川に流れ込み、その下流の藤枝市、焼津市、牧之原市、吉田町の水田を潤しています。
 大津谷川の左岸の広場には、建設の由来等が刻まれた放水路碑も建立されています。

≪栃山頭首工≫

 栃山頭首工は、大井川左岸地域約3,400haへの用水供給の要となる施設で、堰長38.5mで、土砂吐1門、洪水吐1門、取水口3門からなっている。 

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